絹本淡彩葡萄図〈立原杏所筆/〉
けんぽんたんさいぶぞうず
概要
立原杏所(一七八五 一八四〇天明五年-天保十一)は彰考館総裁立原翠軒を父とする水戸の藩士で、絵もよくした。谷文晁の門に学んだらしく、特に古画の模写と写生を重視した作画態度は師の影響が強かったものと思われ、現存する杏所の作品の大部分は古様を湛えた緊密な画面構成によったものが多い。その中にあって本図はきわめて奔放で、酔にまかせて一気に描き上げたものと思われる。現在知られている杏所の作品の中では最も特異な一本で他に類例を見ない。
けんぽんたんさいぶぞうず
立原杏所(一七八五 一八四〇天明五年-天保十一)は彰考館総裁立原翠軒を父とする水戸の藩士で、絵もよくした。谷文晁の門に学んだらしく、特に古画の模写と写生を重視した作画態度は師の影響が強かったものと思われ、現存する杏所の作品の大部分は古様を湛えた緊密な画面構成によったものが多い。その中にあって本図はきわめて奔放で、酔にまかせて一気に描き上げたものと思われる。現在知られている杏所の作品の中では最も特異な一本で他に類例を見ない。
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