色絵釘隠〈伝仁清作/〉
いろえくぎかくし
概要
色絵釘隠〈伝仁清作/〉
いろえくぎかくし
京都府
江戸
釘隠21箇のうち、十七箇は扇づくし、四箇は枝菊で、扇尽くしは開扇を二つづつ組み合わせ、位置扇は上向き、一扇は下向きである。素地はいづれもわづかに灰色を帯びた白い陶質で、よく焼けて堅くしまっている。これに長石分の多い志野に近い白釉がかかり、荒い貫入がある。上に赤、緑、藍、金、銀などの上絵具で文様を施し、裏は露胎である。
扇面 縦6.7~7.2 幅15.5~16.4 厚1.0~1.3 (㎝)
菊 縦5.7~6.0 幅11.0~11.5 厚1.2 (㎝)
21箇
京都国立博物館 京都府京都市東山区茶屋町527
重文指定年月日:19590627
国宝指定年月日:
登録年月日:
独立行政法人国立文化財機構
国宝・重要文化財(美術品)
もと丸亀京極家に伝わったもので、銘款はないが、素地、釉調、賦彩などから仁清作と考えられている。仁清の遺品としてはほかに類例をみないもので、釘隠としては最も豪華なものであろう。