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初音蒔絵文台

はつねまきえぶんだい

概要

初音蒔絵文台

はつねまきえぶんだい

漆工

象彦

ぞうひこ

日本

江戸時代後期

木製漆塗

37.5×64.3×12.5cm

1

「初音(はつね)」は『源氏物語』「初音」の巻の情景を意匠化した図柄で、「初音」はまた「初子(はつね)」に通じ、婚礼の調度の意匠としても好まれた。濃淡をつけた叢梨地を背景に高蒔絵や金板を貼り込み、部分的に朱や青の彩漆を使うなどして六条院の部屋、若松や梅のある庭、梅樹などが描写されている。見込みは詰梨地に若松を配し、硯のほか中央下水板に嵌め込まれた水滴は源氏香がデザインされ、筆架に筆2本、刀子、錐を納める。これら内容品には詰梨地に梅花を蒔絵で散らしている。作者の象彦は江戸時代末期から明治初期にかけて京都で活躍した蒔絵師である。

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キーワード

初音 / 蒔絵 / 調度 / 硯箱

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