旧吉真家住宅(旧所在 岐阜県吉城郡河合村)
きゅうよしざねけじゅうたく
概要
床がきわめて低く、もとは居間が土座(1)と推定されること、 股柱(2)を五本も使っていることなどきわめてよく古風を伝えた農家である。平面や外観は富山県のものと、また構造は福井県のものと共通するところがあって民家の地域性が知られる。昭和四十六年飛騨民俗村に移築された。
(1) 土座 床板を張らず、土間の上に籾殻を敷き、その上にムシロを敷いたものをいう。
(2) 股柱 枝の分れを利用して高さのちがう桁や梁を二か所で同時に受ける柱。