善導寺 大庫裏
ぜんどうじ おおくり
概要
善導寺は鎌倉時代に創建された浄土宗の本山で、筑後平野に大伽藍を形成している。
本堂は二五・五メートル×二七・四メートルの大規模な仏堂である。内部は前半部の外陣、後半部の内陣・脇陣からなる。外陣では、柱筋に大きな梁を架けわたして大空間をつくるとともに、各柱間に梁を入れて構造を頑丈するなどの工夫がみられる。また、彫刻などに時代の特徴がよく表われている。
この建物は九州地方では最大級の本格的仏堂であり、江戸時代後期の特徴をよく表わしており、仕事もよい。
大門は江戸時代前期の四脚門の好例で、細部意匠も優れていて価値が高い。