旧吉田家住宅(千葉県柏市花野井) 主屋
きゅうよしだけじゅうたく しゅおく
概要
旧吉田家住宅は柏市街の北方に所在する旧家で、江戸時代には下総台地に拓かれた幕府の軍用馬を放牧する御用牧(ごようまき)の管理にあたる牧士を務めた。
主屋は、嘉永7年(1854)に建てられた寄棟造、茅葺の建物で、式台を構え、書院や新座敷を別棟で建てるなど、発達した座敷空間をもつ点に特徴がある。
旧吉田家住宅は、大規模な主屋を中心に質の高い座敷を併設するなど、当地方の農家における住宅形式の到達点を示すものとして高い価値を有している。