笠神の文字岩
かさがみのもじいわ
概要
成羽川(東城川)ノ右岸ニ近キ河中ニアリ元文三年ノ備中府志既ニ之ヲ文字岩トセシコトヲ載セ嘉永七年ノ備中大繪圖ニハ河中ニ「笠神ノ瀬」ノ名ヲ記シ其ノ傍ニ「徳治二年所建ノ碑アリ」ト記セリ
文字岩ハ河底ニ定着セル巨大ナル輝緑凝灰岩ノ北面平滑ナル部分幅約二十尺、高サ約十五尺ニ上下約六尺、左右約七尺ニ亙リ約四廿角ノ文字ヲ十行ニ刻セリ即チ徳治二年
大勸進沙門尊海奉行代實専諸方ヲ勸化シテ無雙ノ難所タル笠神龍頭上下瀬ニ船路ヲ通ゼシメタルコトヲ記セルモノニシテ鎌倉時代ニ於ケル宗教家ノ社會的事業ヲ徴スルニ足レリ傍ニ寛政九年早川八郎左衛門ノ歌ヲ刻セル歌石アリ