建造物修理
けんぞうぶつしゅうり
概要
わが国における文化財建造物の保存修理は明治三十年以来の伝統をもち、現在年間百件程度の建造物が修理を受けている。これらの建造物は七世紀から二十世紀初頭まで約千三百年にわたる各時代の遺構で、その種別は社寺、城郭、住宅、墓碑、橋梁等あらゆる分野にわたっており、構造も木造、石造、煉瓦造等多岐にわたり、また地域差や工匠の系統による差異もある。従ってその保存修理に当たる技術者には高度な専門知識に基づく技術が要求され、この技術は文化財建造物の保存には不可欠のものである。
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国指定文化財等データベース(文化庁)