黒書院牡丹の間北貼付西より1
概要
黒書院東側の板敷の広縁であるが、一室としてみられる規模を持つところから溜の間、或いは牡丹の間と称される。名称のごとく、西側襖十二面と北側貼付二面には牡丹が描き連ねられ、西側北端には牡丹図戸襖貼付二面も加わり、稀にみる横長の連続大画面となっている。本図は画面右に白牡丹、左に紅白の牡丹を配し、中央に流水、上辺と左下に源氏雲を配す。筆致に古様が認められ、探幽や尚信より一世代以前の狩野派画家によると考えられ、西側の襖群とは区別される画面である。
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