黄金水松
こがねみずまつ
概要
・推定樹齢1700年のイチイの巨樹で高さは21m、幹周6.2m、枝張15mもあります。平成3年に報告された環境庁の『日本の巨樹・巨木林』では、同じ樹種の幹周で全国8位、道内2位の太さを誇っています。
・このイチイの木は古くからその存在が知られており、上川と空知のアイヌの人々が交流の場の目印にした木とも言われ、上川アイヌの首長が、この木に住み着いていた、人に危害を与える黒蛇を退治したという伝説も語り伝えられています。
・この木のある一帯は、かつて上班渓御料林と呼ばれ、昭和7年には帝室林野局が保存木に指定しました。
・しかし、戦後、黄金地区の御料林が開拓の対象となり、土地が払い下げられようとしたため、この木に伐採の危機が訪れることを危惧した地元農家が、当時の芦別町役場に保存を訴え、昭和27年に黄金水松保存会が結成され、昭和40年代までに地元青年団による草刈や清掃作業が行われてきました。
・最近では、昭和61年から毎年6月に黄金水松公園まつりが行われ、地域のシンボルとして親しまれています。