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鹿児島県

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)与論城跡鹿児島県大島郡与論町

与論城跡

14世紀前半~中頃築造の最北端の大型琉球式グスク跡。南方社会の実態を知る上で重要。

国指定文化財(重要無形民俗文化財)岩川の弥五郎人形行事鹿児島県曽於市

岩川の弥五郎人形行事

 本件は、鹿児島県曽於市大隅町の岩川八幡神社の秋季例祭に行われる行事で、弥五郎と呼ばれる巨大な人形が神幸行列の先頭について町内を練り歩き、五穀豊穣が祈願される。弥五郎は、古代の隼人伝説に登場する武人姿の巨大な人形で、浜下りと称する神幸行列の先払い役として祭りに登場する。弥五郎人形は、台車に載せて地区の男児たちが引き、岩川の市街地を巡行する。

国指定文化財(登録無形民俗文化財)薩南諸島の黒糖製造技術鹿児島県

薩南諸島の黒糖製造技術

 本件は、種子島から与論島に至る鹿児島県の島々に伝承される黒糖の製造技術であ
る。鹿児島県から沖縄県にかけての南西諸島は、黒糖の生産地として知られ、なかでも南西諸島の北半分にあたる薩南諸島では、黒糖の伝統的な製造技術を伝えている。
 黒糖の製造は、サトウキビを原材料とし、砂糖小屋と呼ばれる共同作業場で、11月から3月にかけて行われる。サトウキビは手作業で刈り取った後、圧搾して砂糖汁を搾り出す。砂糖汁は釜に移した後、登り窯で薪を焚いて煮詰める。灰汁を取り除き、石灰を加えてさらに煮詰めていく。飴色の粘りが出たところで容器に移し、手早く掻き混ぜながら固まり具合を調整する。最後に、温かいうちに作業台に広げて板状に伸ばし、固まった後、一ロ大に切り分けるなどして完成となる。

国指定文化財(重要無形民俗文化財)川内大綱引薩摩川内市

川内大綱引

 本件は、鹿児島県薩摩川内市に伝承される大規模な綱引き行事で、稲藁で編んだ長大な綱を上半身裸の男性たちが上方と下方に分かれて勇壮に引き合う。
 川内大綱引は、綱練と呼ばれる綱の製作と、本綱と呼ばれる本番の綱引きから主に構成される。綱練は、行事当日の早朝より、多く市民や市内の団体などが参加して行われ、半日掛かりで大きな綱を練り上げる。綱の形態は、一本綱で両端にワサと呼ばれる大きな輪が付くのが特徴である。本綱は、当日の夜、市の中心市街地を通る国道 3号の路上を会場として行われる。上方と下方の両陣営ともに、一番太鼓や大将、押大将などの指揮のもと、太鼓隊や引隊、押隊などの集団が連携して動き、攻防を繰り返しながら綱を引き合う。