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宮崎県
国指定文化財(重要文化財)鞍埼灯台宮崎県日南市南郷町中村字倉崎

航行の難所日向灘に位置する大島の南端、海抜約84mの断崖上に建つ洋式灯台。明治期に横浜・香港間航路の安全確保のため設置された主要航路標識。明治17年8月15日に竣工、初点灯した。設計は工部少技長の藤倉見達。灯台は高さ14.1mで、灯塔下部を囲むように付属舎が取り付き、全体を白色塗装とする。灯塔は無筋コンクリート造で、平面は正12角形。灯籠は上段四角形、下二段を三角形の格子とした金属製骨子にガラスをはめる。日向灘南方を行き交う船舶の安全を明治前期から守り続けてきた九州南部に現存する最古の洋式灯台として近代海上交通史上、価値が高い。日本人技術者が主導して建設した我が国最初期のコンクリート造構造物としても重要である。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧黒木家住宅店舗兼主屋宮崎県児湯郡高鍋町大字高鍋町598-4

高鍋城下の旧街道に東面して建つ、肥料製造販売業等を営んだ旧店舗兼主屋。桁行八間半の木造二階建寄棟造平入桟瓦葺で正背面に下屋を付ける。外壁は下見板張で、二階は縦長の上下窓を密に配した洋風の外観。町内最大級の間口の町家で当地の繁栄を今に伝える。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧吉田家住宅主屋宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋字小丸824

高鍋城下旧武家地の小丸地区にある。平屋建で東面して建ち、土間と八畳二室を横一列に並べ、奥の八畳を床の間付の接客空間とする。後方に居室二室を突出させ、L字形に屋根をかける。高鍋藩に仕えた中級武家の住宅で、旧城下の歴史的景観を伝える希少な遺構。
国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧持永家住宅門及び石塀宮崎県都城市庄内町12625-1

敷地南面から東面にかけて築かれた石垣上に建つ。石塀は切石四段積で上段に丸窓を連続させ、笠石を載せる。南面東寄りを切欠いて階段と門を設け、門柱頂部を繰形付の笠石で飾る。重厚さと軽快さを併せもち、存在感のある屋敷背面の構えをつくりだしている。