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京都府・京都市東山区

国指定文化財(重要文化財)旧村井家別邸(長楽館)京都府京都市東山区四条通大和大路東入衹園町南側507番地1

旧村井家別邸(長楽館)

煙草の製造・販売により財をなした実業家村井吉兵衛が、京都の円山公園に隣接して営んだ別邸で、煉瓦造、三階建、地下一階の大規模な洋館。アメリカ人建築家J.M.ガーディナーの設計により明治42年に建築され、大正3年に三階を改修した。迎賓・接客施設としての機能的なプランニングや中2階などを用いた室高の調整が巧みで、階段まわりの空間演出は劇的である。ルネサンスやロココ、セセッションなど西洋の諸様式のほか、中国風意匠、書院造や茶室など、各室の性格に応じ使い分けた多様な内部意匠は極めて優秀。これら諸室を破綻なくまとめたガーディナーの卓越した技量を示す、華やかな洋風住宅建築。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))井口家住宅表門及び塀京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-47

井口家住宅表門及び塀

通りに北面する表門と敷地周囲を画す塀で鉄筋コンクリート造モルタル洗出仕上。表門は庇を水平に載せ軽快にみせる。塀は高さ3メートル、隣地境の西面は高さ5・5メートルとし、控壁を付す。洗練されたつくりの門と塀で大正末期の開発住宅地の景観を伝える。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))東福寺通霄門京都府京都市東山区本町十五丁目778

東福寺通霄門

通天橋と本堂の間の南寄りに開く切妻造本瓦葺の門。四隅の角柱と頭貫を鉄筋コンクリート造とし、頭貫から上部を木造とする混構造。組物は三斗を組み、虹梁上の大瓶束に蟇股風の笈形を付す。軒は一軒繁垂木。南歩廊と一体となり、雄大な伽藍景観をつくる門。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))東福寺通天橋南歩廊京都府京都市東山区本町十五丁目778

東福寺通天橋南歩廊

通天橋と本堂を結び、直線状に延びる歩廊。梁間一間の切妻造本瓦葺で、通霄門を挟んで本堂基壇に接続し、西面北寄りで唐門まで突出する。腰貫を通した円柱上に直接梁を架け、束で棟木を支えた簡明な構造。長大な歩廊の列柱が、壮大な伽藍の景観をつくる。