黒書院二の間東襖南より1
概要
左方から伸びる網代垣に続き、その奥に竹垣が右方へ伸びる。この垣根に呼応するように、二本の八重桜の木が満開の枝を右方へと伸ばしている。その下にはたんぽぽや董、紅白の躑躅が咲き競い、竹垣の右方には鸚鵡のような緑色の珍しい鳥も見られ、つがいの雉子や小鳥も集う。垣根の向こうには画面を横切るように水が流れており、画面にゆったりとした雰囲気を生み出している。黒書院の障壁画の中でも最も情趣豊かな華やかな春の情景を生み出している。
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