郭家住宅 表門及び石塀
かくけじゅうたく おもてもんおよびいしべい
概要
郭家住宅 表門及び石塀
かくけじゅうたく おもてもんおよびいしべい
和歌山県
大正/1925
表門 石造、両脇潜門付
石塀 石造、延長16.1m、桟瓦葺
1棟
和歌山県和歌山市今福1丁目135番3
重文指定年月日:20240815
国宝指定年月日:
重要文化財
紀州藩の御典医であった郭家が、和歌山城下に建てた自宅兼民間医院。敷地には、薬局と待合室を兼ねた洋館をはじめ、診察棟、座敷、離れ、土蔵などが残る。明治10年築の洋館は、大工が洋風建築の意匠や技法をとりいれて建設した擬洋風建築で、現存する擬洋風の住宅として最古級。2階建寄棟造の洋館は正面1、2階のベランダに円柱を立て、アーチとその上部に小壁のスパンドレルを飾る擬洋風の典型的な意匠。座敷は多種多様な材料を用い、濃密な意匠を施した数寄屋風座敷で、床廻りや天井、建具などに、江戸後期以降、全国的な流行をみせた煎茶趣味の地方への伝播がよくうかがえる。敷地とあわせ、附属建物とともに保存を図る。