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供物器

くもつき

概要

供物器

くもつき

その他アジア

制作地:ミャンマー

19世紀

籃胎漆塗 堆起 象嵌

径52.0 総高107.0 先端部:径3.0 高19.5 鳥:幅22.0 奥行19.5 高21.5

1合

ミャンマーにおいて漆器は「ユン(yun)」と総称され、人びとの日々の生活や仏教などの宗教行事、建築空間における装飾などミャンマー社会に深く根付きながら多種多様に発展してきた工芸である。当地で作られる漆器の素地は、竹をはじめ木、馬毛、金属、布など様々であり、加飾技法も蒟醤や箔絵、下地盛り上げ、ガラス象嵌、漆絵、変わり塗、卵殻など多岐にわたる。主な漆工芸の産地としては、マンダレー管区のマンダレー市内のほかバガンやインワ、ザガイン管区のチャウッカ、シャン州のチャイントンやインレー湖周辺などがよく知られている。技法・意匠とも産地ごとに個性がみられるが、なかでも本品はミャンマー最大の漆器生産地であるバガンもしくはマンダレーで制作された漆器で、ミャンマー漆芸を特徴づける下地盛り上げ装飾を施すタヨー技法や金箔貼りのガラス象嵌技法を用いた華麗で典型的な作品である。

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