慷慨淋漓の碑拓本附台石
こうがいりんりのひたくほんつけたりだいいし
概要
慷慨淋漓の碑は,明治17(1884)年に神應寺(現市内元山町)の敷地内に建立された諸生派の記念碑です。上部に篆書で書かれた題字「慷慨淋漓」は会津藩第9代藩主・松平容保公による書で,碑文は幕末の会津藩を代表する漢学者であり,明治に入り東京大学教授等を務めた南摩綱紀が作成しました。
石碑は昭和20(1945)年の水戸空襲により飛散しましたが,拓本と台石が現存し,幕末・維新期に国の行く末を真剣に考え,殉難した郷土の先人たちの足跡を顕彰する上で,貴重な価値を有します。