砺波郡相撲番付
となみぐんすもうばんづけ
概要
【1】1枚
・編集人:谷川七次郎・岸渡リ又市,出版人:石波栄太・湊川与三郎,彫刻:近広堂
・明治18年(1885)10月
・縦49.5cm×横36.4cm
石丸神社で開催された地方(草)相撲の番付。10月26日から3日間の日程で行われた。旧砺波郡に現在「石丸神社」と称する神社は無いが、砺波市東石の「東石丸神社」又は同市石丸の「神明社」かと考えられる。
【2】1枚
・編集人:谷川七次郎・岸渡又市,出版人:石車久吉・谷響宗九郎,彫工:金沢区上近江町近広堂
・明治19年(1886)4月
・縦47.8cm×横34.5cm
中田神社で開催された地方(草)相撲の番付。旧砺波郡に現在「中田神社」と称する神社は無いが、高岡市中田で最も大きい移田(いかだ)八幡宮のことと思われる。江戸後期から昭和30年代まで県内各地、特に砺波郡で盛んに草相撲が開催された。
【3】2枚(同資料)
・編集人:谷川七治郎・㔟力清蔵,出版人:谷響宗九郎・高岡かの瀬孫左衛門,彫刻:金沢 近広堂
・明治20年(1887)8月
・縦50.6cm×横36.0cm,縦49.8cm×横35.8cm
現砺波市中央町の真如院で開催された地方(草)相撲の番付。左側4段目の右端に「二ツ瀧力蔵」、6番目に「二本松久吉」とある。両名は、高岡市二上谷内(二上射水神社前)にある明治8年(1875)建立の石碑に名があり、共に高岡の上二上出身。
砺波郷土資料館図録『砺波野の草相撲の力士たち』(平成18年)などによると、旧砺波郡(中田・戸出・福岡等高岡市南西部含む)の草相撲は昭和30年代まで盛んに行われたという。また力士の石碑も多く(砺波市内だけで63基)現存している。しかし、本資料、及びこの内容はこの図録には掲載されておらず、新発見の可能性がある。