①「高岡御車山通リ町」
②「高岡御車山御馬出町」
③「高岡御車山守山町」
④「高岡御車山木舟町」
⑤「高岡御車山小馬出町」
⑥「高岡御車山一番町通り」(「町」は正しくは「街」)
⑦「高岡御車山二番町」


各町の御車山の写真絵葉書セットである。写真・白紙・宛名面の3枚の紙を重ねて1枚の絵葉書としている。
写真の周囲には、各町の御車山ごとに異なる図柄のエンボス加工が施されている。また、いずれも下部に右読みで「（高岡市 棚田書店発行）」の文字が入っているが、これは棚田書房の誤りと思われる（タトウによる）。
表面（宛名面）に1/3線と、右読みで「郵便はかき」とある型式は、明治40～大正6年(1907～17)頃に発行された絵葉書の特徴である。タトウ裏末尾には「明治四十二年十月二日皇太子……」とあり、それ以降の発行と思われる。
すべて未使用。

タトウ表面はカラー印刷で、中央部に右読みで「高岡御車山絵葉書」の文字がある。上部には梅鉢紋と鳳凰、下部には御車山の車輪と波のデザインが描かれ、左下には「T.E.」の文字が入っている。
タトウ裏面にはモノクロ印刷で高岡御車山の紹介文と、「発行所　高岡市木舟町十三番地／棚田書房／電話 長十三番」が記されている。ちなみに現在の棚田薬局と同じ住所であり、出版もしていたことがわかる（当館企画展図録『高岡の老舗』2004年）。