千人針
せんにんばり
概要
弾除けのお守り布。千人の女性に一針ずつ縫い玉を付けてもらった。また、語呂合わせで5銭〔死(四)線を越える〕・10銭〔苦(九)線を越える〕玉を縫い込んだものもある。本資料には、右から「武運(日の丸)長久祈」と縫い玉で表現されている。また墨書で「〔扌+合+辛〕〔扌+台〕〔扌+合+辛〕〔扌+包+口〕」(サムハラ)とあり、これは弾丸除けのまじないの意味をもつ言葉とされる。
特例として寅年生まれの女性は自分の年齢だけ結び目を作ることができた。これは虎が「千里を行き、千里を帰る」との言い伝えにあやかったものである。