松堂朝日図
ショウドウアサヒズ
概要
斉白石(せいはくせき 1863~1957)名はこう。白石の号で知られる。湖南湘潭の人。貧農の家に生まれ、大工や、指しもの師などをしながら絵を学び、中国各地を遊歴した後、55歳になった民国6年(1917)、北京に居を定め、売画の生活を送った。本図は、外交官須磨弥吉郎が、北京着任後まもない1928年4月19日、燕京日本人倶楽部における斉白石の展覧会で、対聯の書とともに購入したもので、須磨の白石画コレクションの最初の一点。この絵に対面したときの感動を須磨は、須磨ノート52「斉こう 白石翁」で、熱っぽく語っている。