黒書院四の間東襖南より1
概要
菊花図は、画面左方に土坡を背景として大小の垣根と白菊、紅菊を配し、中央部には流水を大きく描く。この部分では花の割合は少なくなっており、花自体も小ぶりである。右方には、柴垣に紅白の菊が配されている。右部分の花が柴垣とともに右からの風になびいているなど、全体に変化にとむ構成となる。扇面諸図は、左より、菊薄図(泥絵)、薄に萩図、桃図、波涛図、枯木に宿鳥図(墨画)、桔梗に薄図、雷文図、山水図(墨画)、墨竹図、楼閣山水図(墨画)、柴垣に蔦図、木瓜に小禽図、楼閣山水図(墨画)を描く計十三面である。
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