朴沢学園裁縫学習資料
ほうざわがくえんさいほうがくしゅうしりょう
概要
朴沢学園の前身は,明治12年(1879)朴澤三代治(ほうざわみよじ)が女子の裁縫学校として,良覚院丁一番地(現青葉区一番町二丁目)に開設した松操私塾(しょうそうしじゅく)である。松操私塾は県内のみならず全国に裁縫教員として活躍する卒業生を輩出し,明治14年創立の和洋裁縫伝習所(現東京家政大学)と並び,裁縫教育の双璧として高く評価されている。同校では,松操学校,朴澤松操学校と名前を変えながら三代治の裁縫教育を伝えてきた。
本資料群を構成する資料は,明治10年代から昭和30年代に同学園に在籍した生徒が裁縫の技法を履修する過程で製作し,卒業後も各自で保管していたものである。昭和34年(1959)の同校の創立80周年や平成21年(2009)の創立130周年等を機に,生徒自身やその親族から同校に寄贈されて,生徒54名分,約4,000点のコレクションとなった。