紅安南唐草文茶碗
べにあんなんからくさもんちゃわん
概要
【東洋館用】15世紀の黎王朝のもとでつくられた五彩の器。隆盛期には東南アジアの周辺諸国へ輸出されており、日本へも運ばれました。赤を基調に緑や金の上絵の具で文様を施したものは「紅安南」と呼ばれ、茶の湯の世界で珍重されます。
【本館用】ベトナムで焼かれた「安南焼」のなかでも、赤を基調に緑や金の上絵具で細やかな文様を施したものは日本で「紅安南」と呼ばれ、茶人の間で人気を集める。15~16世紀、黎王朝のもと、色絵の生産は最盛期を迎え、輸出品として日本や東南アジア各地へ運ばれた。(三笠氏執筆)