写真(童謡「夕日」の曲碑除幕式)
しゃしん(どうよう「ゆうひ」のきょくひじょまくしき)
概要
写真(童謡「夕日」の曲碑除幕式)
しゃしん(どうよう「ゆうひ」のきょくひじょまくしき)
歴史資料/書跡・典籍/古文書 / 昭和以降 / 富山県
富山県高岡市
昭和41年/1966年
紙・白黒印刷
縦15.2cm×横20.7cm
1
富山県高岡市古城1-5
資料番号 1-05-207
本資料は、昭和41年(1966)に高岡古城公園小竹藪に建立された童謡「夕日」の曲碑除幕式の写真である。出席者の背後には垂れ幕が掛かり、写真左隅に見える「夕日」の曲碑が写るように、参列した大人62人と子供2人が並ぶ。最前列中央の花束を持つ男性は、童謡「夕日」の作曲者・室崎琴月であり、琴月から左に数えて2番目の人物が高岡市長を歴任し、名誉市民でもある堀健治(1907~89)である。ちなみに、本資料と同じ写真が、藤澤正美『ふるさとの誇り 高岡古城公園』(昭和63年)54頁に掲載されている(※3)。
写真にある「夕日」の曲碑の作者は、南砺市城端出身の彫刻家・岩城信嘉(1935~2008)である(※1)(※2)。石組みの表面に童謡「夕日」の楽譜と歌が、裏面には高岡市長・堀健治の碑文が刻まれている。資料の保存状態は良好である。
◆室崎琴月(むろざききんげつ)〔生没年:明治24年(1891)~昭和52年(1977)〕
作曲家・音楽教育家。高岡市木舟町に生まれる。本名、清太郎。
大正8年(1919)東京音楽学校(現・東京芸術大学)研究科を卒業し、東京に中央音楽学校を設立、校長となる。昭和20年(1945)戦災で校舎を焼失し、郷里高岡へ帰り、中央音楽学校分教場を設置する。この間、歌曲・童謡・ピアノ曲などの作曲活動に励む傍ら、子弟の音楽教育に貢献する。
大正10年(1921)童謡運動の中で作曲した童謡「夕日」(葛原しげる作詞)が代表作であり、多くの人々に親しまれ、愛唱されている。昭和18年(1943)の日本作曲協会名誉大賞をはじめ、富山県文化賞・高岡市民功労賞・東京芸術大学音楽功労賞・県文化功労賞・東京芸術大学音楽教育功労賞などを受賞。同52年3月21日に亡くなる、享年86(※4)。
<参考>
・(※1)岩城信嘉オフィシャルサイト http://www.de-q21.com/n291/
・(※2)となみ野イベントカレンダー「岩城信嘉展(砺波市美術館)」http://event.tonamino.jp/event/?1317028138
・(※3)藤澤正美『ふるさとの誇り 高岡古城公園』(昭和63年)52~58頁
・(※4)「富山大百科事典電子版」https://webun.jp/encyclopedia_of_toyama/detail?itemId=10088
「室崎琴月」(平成26年1月20日アクセス)