金剛寺 宝蔵
こんごうじ ほうぞう
概要
金剛寺は,河内長野市街の西方に位置する真言宗御室派の大本山寺院である。平安末期に高野山から阿観が入り,伽藍を整えた。天野川の西に伽藍を構え,阿観の創建と伝える上々壇の五仏堂や薬師堂は慶長11年(1606)の再建で,護摩堂や法具蔵はこのとき整備された。求聞持堂や開山堂は元禄13年(1700)の建立で,このとき境内のほとんどの建物に修理が施された。東の天野山に祀る鎮守社は慶長の建立で,その配置は中世山岳寺院での鎮守のあり方を偲ばせる。
金剛寺には,江戸時代中期までに建立された建物が群をなして維持されており,高い価値が認められる。