称名寺聖教/金沢文庫文書
しょうみょうじしょうぎょう
かなざわぶんこもんじょ
概要
本件は,金沢氏の菩提寺(ぼだいじ)であった称名寺と,北条実時(さねとき)の草創にかかる金沢文庫に伝来した史料群の一括で,聖教及び文書ともに,我が国における代表的な仏教・寺院史料及び武家文書として貴重である。
聖教,文書ともに,重要文化財の指定を受けていたが,これらを統合し,新たに明らかになった聖教類を追加することで,史料群の全体像を把握することができる。
鎌倉時代の浄土宗や禅宗などの鎌倉新仏教,真言宗をはじめとした旧仏教を問わず仏教史はもちろんのこと,政治史のみならず武家の文化を解明する上で欠かせない第一級の史料である。