書状 左衛門殿陣所宛 五月三日 「良久不能音問」
しょじょう さえもんどのじんしょあて ごがつみっか
概要
赤松円心(則村)の三男、父の懐刀で、元弘の乱他諸合戦の立役者であった。円心没後も赤松家一族を統率し、南北朝時代には播磨国守護、室町幕府でも禅律方頭人の重責を担うなど、武人としての優秀さが目を引くが、「新千載和歌集」「新拾遺和歌集」他の歌集に入選し、古今伝授も受けている文化人でもある。
文頭に「良久不能音問」と、長く連絡が取れなかったことを詫び、「色々取り寄せてみたが、どうしても意に沿うものが無い。ついては貴殿の・・がほしい。大事なことなのでどうかとも思うが、ぜひともほしい」かなり熱烈に何かを要求しているのだが、残念ながらその箇所に欠損があり要求している物は不明。また、宛名の左衛門殿も特定ができていない。
(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)