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護符入れ(トゥマル)

ごふいれ(とぅまる)

概要

護符入れ(トゥマル)

ごふいれ(とぅまる)

金工

テケ族 トルクメン人

テケゾク トルクメンジン

18世紀後半

銀、鍍金、カーネリアン

幅27.0

1点

トルクメン独特の装身具の一種で、胸部に縫い付けたり、首から提げたりして着用する。一般的に三角のお守りをトゥマルという。本作は三角の下に円筒が連結し、その下には緑の春の訪れを告げるチューリップの花を透かしで表し、魔を祓う音を奏でる鈴を数多く下げる。円筒部左端が外れるようになっており、イスラム教の聖典コーランの一節を書いた紙等の護符を納めて、お守りとしての効力を増幅させる。象嵌されたカーネリアン(紅玉髄)もまた怪我を防ぐ等の不思議な力を持つと信じられ、トルクメンのジュエリーには欠かせない素材のひとつである。

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