1811年朝鮮国礼曹参議金履載書契
せんはっぴゃくねんちょうせんこくれいそうさんぎきんりさいしょけい
概要
朝鮮の礼曹参議金履載( 1767-1847)が「日本国対馬州太守拾遺平公閣下」に宛てた書契(外交文書)である。日付は「辛未年五月日」とある。金履載の生没年に鑑みれば、 1811
年(純祖 11・文化 8)の発給になるもので、宛先は対馬藩主宗義功( 1773-1813)と判断される。本書契の合衿および本文冒頭に「奉復」とあるように、これに先行する義功の書契に対する返書である。本文は、対馬から「歳船」(歳遣船)が来航し、朝鮮国王宛の「封進礼物」を受納したので、返礼品を送付するとの内容である。