曽根好忠集断簡(みそれふり)
そねのよしただしゅうだんかん(みぞれふり)
概要
本作品は「曽丹集切」と呼ばれる古筆切で、『曽根好忠集(曽丹集)』の断簡である。
本切は、毎月集の「十二月はじめ」のうちの二首を切り出したものである。伝称筆者は西行(1118~1190)で、書風は緩急抑揚の変化にとんでいる。
本作品は二首のみの断簡であるが、登録番号56「曽根好忠集断簡 (三月下云々)」に比して本紙の状態はよい。名筆の一つとして、書道史上に重要であるとともに、平安時代後期の書写になる古写本として国文学上に価値がある。