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松尾神社石碑(南部杜氏の碑)

まつおじんじゃせきひ
なんぶとうじのひ

概要

松尾神社石碑(南部杜氏の碑)

まつおじんじゃせきひ
なんぶとうじのひ

その他 / 明治 / 東北 / 岩手県

岩手県

明治/1893

石碑

縦261㎝×横107㎝ 厚さ7㎝

1基

岩手県花巻市石鳥谷町好地第8地割118番地

花巻市指定
指定年月日:20120426

宗教法人 熊野神社 代表役員 宮司 菊池昭六

有形文化財(美術工芸品)

「松尾神社石碑」は、花巻市石鳥谷町好地の熊野神社境内にある松尾神社の社殿裏にある。この石碑は、近代南部杜氏の先覚者と伝えられる稲村徳助をはじめ、彼の門弟とされる畠山六兵衛、菊池善七、藤沼弥蔵・藤沼市五郎、その門人50余名と酒造家、麹製造者9名など、酒造りに関わる人々の名前が刻まれている。恩師の遺徳を偲び、当時の門人や酒造関係者によって建立された。石碑の建立に携わった杜氏は、北は盛岡から南は水沢まで広範囲に及んでいる。松尾神社は、酒造の神として醸造家や杜氏、酒造関係者らに崇敬されている。同様の碑は、花巻市矢沢・石鳥谷町新堀・大瀬川・大迫町亀ヶ森、紫波町彦部・長岡・志和、北上市更木などにも建立されているが、そのほとんどは地元の酒造関係者の名前のみで、この碑のように各地の杜氏や酒造関係者の名前を記したものは見られない。この碑は、南部杜氏の系譜と指導的役割を果たしていた各地の状況が併せて示されている貴重な歴史資料である。

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