旧外川家住宅(山梨県富士吉田市上吉田) 離座敷
きゅうとがわけじゅうたく はなれざしき
概要
旧外川家住宅は、富士吉田市街に所在する富士山(ふじさん)御師(おし)の住宅である。街路から奥まった敷地に、主屋と離座敷が前後に並び建つ、富士山御師住宅の典型的な屋敷構えをもつ。
主屋は明和5年(1768)の建築で、年代の明らかなものとしては最も古い富士山御師住宅の遺構である。また江戸末期の建築とみられる離座敷は、中央部に神殿を備え、背面に上段の間をつくるなど、富士信仰の流行とともに発展した姿をよくとどめており、この点でも高い歴史的価値が認められる。
このほか中門や水路なども、特徴的な敷地割とともに良好に保存されており貴重である。