勝鬘院の愛染まつり
しょうまんいんのあいぜんまつり
概要
旧暦6月1日、現在は6月30日から7月2日にかけれ行われる愛染まつりは、大阪の夏祭りのさきがけである。本尊である愛染明王の縁日に行われる法会であるが、寺伝では、夏越祓の神仏習合の神事として位置付けられている。井原西鶴や近松門左衛門の作品にも愛染まつりの情景が描かれており、江戸時代前期から継続して行われてきた祭礼と考えられる。大阪市中の新地の芸者衆が駕籠を仕立てて行列し参拝する風習である宝恵駕籠行列は、文献史料的には十日戎よりも先行する。