赤保木瓦窯跡
あかほぎかわらがきあと
概要
S51-6-016[[赤保木瓦窯]あかほぎがよう]跡.txt: 赤保木瓦窯跡は高山市街地の北西方、見測山丘陵の東南麓傾斜面に位置している。
一帯は古くから窯跡の分布地として知られるが、約70平方メートルの範囲に6基の窯跡が検出されている。それらの構造は長さ6メートル前後を測る4基の半地下式有段式登窯と2基の半地下式登窯からなる。前者は瓦の焼成窯、後者は須恵器窯とされ、全体によく旧規を保っている。
瓦窯跡からは軒丸瓦、軒平瓦のほか、鬼瓦、隅蓋瓦などその種類はきわめて多く、各種の道具瓦を網羅している。これらのなかには飛騨国分寺に用いられた屋瓦と同種のものもあり、国分寺への供給瓦を焼成した窯跡とみて差しつかえないと考えられる。その時期も国分寺の創建期と目される奈良時代後期に始まる窯をはじめ平安時代にかけての窯跡などからなっており、1か所に集中して継続経営されているという点ではきわめて特色がみられる重要な遺跡である。