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櫻井家住宅(島根県仁多郡仁多町上阿井) 主屋

さくらいけじゅうたく おもや

概要

櫻井家住宅(島根県仁多郡仁多町上阿井) 主屋

さくらいけじゅうたく おもや

住居建築 / 江戸 / 中国・四国 / 島根県

島根県

江戸中期/1738

居室部 桁行27.0m、梁間19.0m、一部二階、切妻造段違、南面庇付、
    東面下屋附属、こけら葺、桟瓦葺及び鉄板葺、
東面突出部 桁行6.3m、梁間4.9m、切妻造、南面及び東面庇付、
      北面下屋附属、鉄板葺
座敷部 桁行10.6m、梁間7.3m、切妻造、南面、北面及び東面庇付、
    桟瓦葺及びこけら葺、
北面突出部 桁行6.6m、梁間4.4m、南面入母屋造、北面切妻造、
      こけら葺、南面仕切塀及び外便所附属

1棟

島根県仁多郡奥出雲町上阿井1655番地

重文指定年月日:20030530
国宝指定年月日:

重要文化財

 櫻井家住宅は,島根県東部仁多町の南端部の山間にある。江戸前期に屋号を「可部屋」と称して鉄山業を営み,宝暦5年(1755)には鉄師株仲間の代表である鉄師頭取を松江藩より拝命し,鉄山業を取り仕切った。
 主屋は元文3年(1738)の竣工,古蔵が少し前の享保20年(1735)の建設,その他の建物は主屋より遅れて順次建造された。主屋に接続する座敷は,藩主御成が行われるようになった19世紀初期の増築である。
 櫻井家住宅は,近世におけるたたら製鉄の中心地奥出雲にあって,狭隘な谷間に鉄師頭取の屋敷構え全体を伝える遺構として貴重である。
 主屋は,この地方の民家のなかでもひときわ大型で,上質なつくりになり,保存も良好である。御成の座敷は,江戸時代後期の数寄屋風書院の好例を示している。

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