薙刀〈銘備前国長船住人長光造/〉
なぎなた〈めいびぜんのくにおさふねじゅうにんながみつぞう〉
概要
薙刀〈銘備前国長船住人長光造/〉
なぎなた〈めいびぜんのくにおさふねじゅうにんながみつぞう〉
静岡県
鎌倉
薙刀造、三ッ棟、頭張らず反は浅い。鍛え小板目よく約み、乱れ映え立ち地景入る。刃文逆がかった丁字、互の目交じり、小足、葉頻りに入り、匂深く冴える。帽子乱れ込み、先尖りごころにやや長く返る。彫刻は表裏に薙刀樋に護摩箸を添え、ともに掻流す。茎は生ぶ。先栗尻。鑢目浅い筋違。目釘孔3、目釘孔の下表裏に梵字を刻し、その下佩表に長銘がある。
身長43.3 反1.8 元幅3.2 茎長63.6 (㎝)
1口
静岡県三島市中田町1-43
重文指定年月日:19370525
国宝指定年月日:19570219
登録年月日:
公益財団法人佐野美術館
国宝・重要文化財(美術品)
備前長船初代長光の作である。この工に限らず、現存する鎌倉時代の薙刀は極めて少ない。また、本薙刀に見られるような地刃の出来が優れ、かつ健全で、生ぶ茎有銘の作は稀有である。