御宝殿の稚児田楽・風流
ごほうでんのちごでんがくふりゅう
概要
いわき市錦町御宝殿の熊野神社の七月三十一日、八月一日の祭に演じられるもので稚児田楽と風流が中心となり、豊凶占いのおほこたて、豊作祈願のざらっこ(稚児田楽)、豊年感謝の鷺舞・鹿舞・獅子舞などで構成される。ざらっこは、笛、太鼓の囃子方に対して、からす、うさぎの役がそれぞれ一人、ざらっこ(びんざさら役)六人の計八人の稚児が、四人ずつ向かい合ってびんざさらを摺りながら田楽躍を展開する。(曲目次第は道行、総めぐり、二列組打、総めぐり、組合せで進行する)。地方的特色が顕著であり、芸能史的にも価値が高い。