十津川郷の山村生産用具
とづがわごうのさんそんせいさんようぐ
概要
奈良県西南端に位置する十津川郷は、十津川と北山川の流域を占め、全面積の96%が山林原野で、古来より秘境として名高い。
この資料は、十津川郷における生業に関する用具を収集したものである。生産活動に応じて自然物採集用具、狩猟・川漁用具、農耕用具、畜産用具、養蚕用具、炭焼用具、山樵用具、木挽用具、木工用具、石工用具、鍛冶屋用具、手仕事用具、紡織用具に分類し、それらの活動に関係する運搬用具、仕事着、飲食携行用具、灯火用具、信仰儀礼用具なども含めている。全体として十津川郷において営まれてきた山村生産の実態と変遷を裏付ける内容となっている。