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遠浦帰帆図

えんぽきはんず

概要

遠浦帰帆図

えんぽきはんず

絵画 / 東洋画(日本画を除く) / / 中国

玉澗筆

ぎょくかん

南宋/13世紀

縦30.6 横77.0

一幅

重文

 中国湖南省、洞庭湖に注ぐ瀟水、湘水の二川が合流する地域は、風光明媚で四季朝夕の変化に富み、山市晴嵐、遠浦帰帆、洞庭秋月、瀟湘夜雨、煙寺晩鐘、漁村夕照、平沙落雁、江天暮雪のいわゆる瀟湘八景が選ばれ、画人の好んで描くところとなった。本図は、浙江省金華出身の禅僧、若芬玉澗によって描かれた瀟湘八景図の一図で、七言絶句の自賛があり「三教弟子」印が押捺されている。義満以来の足利将軍家に収蔵された中国絵画の目録である『御物御画目録』記載の作品で、もとは画巻であったが足利八代将軍義政が能阿弥・相阿弥に命じて八幅の掛物に改装させたといわれている。この遠浦帰帆図は、足利将軍家ののち連歌師宗長、北条家、今川義元、豊臣秀吉、徳川家康、初代義直と伝来した。本図の他に山市晴嵐図(出光美術館蔵)、洞庭秋月図(個人蔵)が現存している。

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キーワード

瀟湘 / 八景 / 帰帆 / 晩鐘

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