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旧井上家住宅 母屋・二番土蔵・新土蔵・旧漉場・表門・裏門
附 庭門及び両脇屋根塀、裏門両脇屋根塀
土地

きゅういのうえけじゅうたく おもや・にばんどぞう・しんどぞう・きゅうこしば・おもてもん・うらもん
つけたり にわもんおよびりょうわきやねべい、うらもんりょうわきやねべい
とち

概要

旧井上家住宅 母屋・二番土蔵・新土蔵・旧漉場・表門・裏門
附 庭門及び両脇屋根塀、裏門両脇屋根塀
土地

きゅういのうえけじゅうたく おもや・にばんどぞう・しんどぞう・きゅうこしば・おもてもん・うらもん
つけたり にわもんおよびりょうわきやねべい、うらもんりょうわきやねべい
とち

城郭建築 / 江戸 / 明治 / 大正 / 関東

母屋、表門、二番土蔵:江戸末期ほか:明治から昭和初期/1930

①母屋:木造、平屋、茅葺型鉄板葺、
釜屋:鉄筋コンクリート造、平屋付設
②二番土蔵:土蔵造、2階建、桟瓦葺
③新土蔵:土蔵造、平屋、桟瓦葺
④旧漉場:木造、2階建、桟瓦葺
⑤表門:木造、薬医門、桟瓦葺、袖壁付設
⑥裏門:木造、薬医門、桟瓦葺、袖壁付設

6棟 附 3棟

我孫子市指定
指定年月日:20121228

個人

有形文化財(建造物)

 旧井上家住宅は我孫子市東端にあり、江戸時代には利根川舟運の主要な港町として栄えた布佐郊外の相島新田に位置する。この辺りは江戸時代中期頃から手賀沼の干拓が行われたところで、相島新田は井上家が開いたことで知られる。敷地の北側には東西に旧道が通じ、南側は近年になって建設された国道356バイパスを経て同家が開拓した水田が広がっている。
 井上家は、江戸時代前期から江戸尾張町(銀座)で食糧雑貨商「近江屋」を営んでいたが、4代目の佐次兵衛徳栄の代に「享保の改革」の一環として実施された手賀沼の干拓事業に参入、この地に移住した。
 井上家の敷地には数多くの歴史的建造物が現存している。大規模な母屋は、敷地の西側北寄りに東面して建ち、南側には端正な庭園が設けられている。東側には一段高くした地盤(水塚と考えられる)の上に二番土蔵があり、その南側に新土蔵が並ぶ。敷地の北端には旧漉場が残る。表門は東側北寄りに設けられており、両側には築地塀が取り付く。北側の旧道境にも築地塀が延び、母屋の裏側に裏門が開かれている。このうち、母屋と表門、二番土蔵は江戸末期、旧漉し場と裏門表門及び裏門両脇の屋根塀などが明治後期、新土蔵ほかが昭和初期の建設である。

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