簪類
かんざしるい
概要
これらの簪は11代鍋島直大夫人栄子所用のもの。いずれも非常に細く、繊細な模様がほどこされる。葡萄付きの鉄製簪は、房を非常に小さな真珠であらわす。また、竹楓蒔絵の簪には米があしらわれているが、一粒の米に「いろは」四七文字が書き込まれている。さらに、金属製の台以外に鼈甲製の台もあり、珊瑚や瑪瑙の飾り玉をつけた玉簪のほか、筍と蕨を添えたものがある。いずれも一つ一つ意匠が墨書された和紙にくるまれ保管されている。写真は左より金台茶杓形茶筅付簪、竹ニ楓蒔絵お米付簪、銀台水ニ鮎簪、銀台蔦模様簪、鉄台金葡萄付簪、銀台水仙模様簪、銀台松葉ニ梅花付簪、鼈甲台蕨金筍付小簪、鼈甲台銀菊之花簪、鼈甲台瑪瑙玉簪、鼈甲台珊瑚玉簪。