南部駒踊
なんぶこまおどり
概要
この芸能は、青森県の十和田市、三沢市、八戸市など旧南部藩の各地に盛んに行われているもので、駒の産地にふさわしく野馬捕促の様を模した踊と言われている。十和田市大字洞内【ほらない】に伝わる駒踊は毎年九月二日の法蓮寺の法身【ほつしん】まつりに奉納される。
駒(人が模擬乗馬を腰につける。十頭)、太鼓、手びら鉦、杵などの各役が一列縦隊で入場し、位置を定めて円陣を作り、「庭入り」「直駒【なおりごま】」「引返し駒」「三宝荒神」「庭引き」の順序で勇壮に踊られる。
いかにも地方的特色の顕著な芸能で、踊り手の馬の首形にまたがるような姿は、これは風流の芸能であるけれども正月予祝の芸能の春駒との関連を思わせる。
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国指定文化財等データベース(文化庁)