四ツ池遺跡
よついけいせき
概要
S49-01-006四ツ池遺跡.txt: 大阪平野の南部、大阪湾にそそぐ石津川に向かって、和泉丘陵から北へいくつかの支丘が突出している。そのひとつ船尾台地の北端上に四ツ池遺跡が位置する。遺跡は、弥生時代を中心とした集落跡で、北にのびる比高約5メートルの舌状台地の末端部分に立地し、断面V字形の溝を掘って南を限り、北と東西は丘陵崖を限界とした東西約100メートル、南北約150メートルの区域を居住地域とし、丘陵周辺に墓域を設けていたものとみられる。台地上の居住地域からは竪穴式住居跡、掘立柱建物跡などが発見されている。遺物としては、土器・石器・木製品などが出土しており、そのうちには河内や紀伊方面との交渉をものがたるものもある。
四ツ池遺跡は、畿内弥生時代の遺跡として代表的なものの一つであるのみでなく、当時の和泉地方の状況を示す遺跡として重要なものである。