東之宮古墳
ひがしのみやこふん
概要
S50-5-117東之宮古墳.txt: 犬山市街地の北東、木曽川の左岸にはいわゆる愛・岐丘陵が発達している。
東之宮古墳はこの丘陵の北西端の山頂に位置する前方後方墳である。墳丘は長さ約72メートルを測り、前方部を北西に向ける。主体部は、後方部墳頂で古墳中軸線を間に並列する形で2か所、前方部で中軸線上に1か所の3か所にあるが、発掘されたのは後方部の1か所で、割石小口積の竪穴式石室(長さ4.8メートル、幅96センチ)が明らかになった。
出土した副葬品は三角縁神獣鏡をはじめとする鏡11面、玉類、碧玉製品のほか多量の鉄製品など豊富な内容をもっている。この古墳は濃尾平野周辺部の代表的な前期古墳とされているものであり、その学術的価値は高い。