増田の花取踊
ますだのはなとりおどり
概要
この芸能は、愛媛県南宇和郡一本松町増田の高山神社の祭のおり(旧七月十一日)に行なわれる風流綾踊の一種で、伊予、土佐に多く分布する太刀踊の一段と風流化したものといえる。
太刀・鎌・青竹などを綾に打ち合わせながら踊るその芸態は、地方的流派的に特色の濃いものである。
芸能次第は、さい払い・では・主太刀・鎌小太刀・ひちめでの五段からなり、最初のさい払いでは、山伏問答とも称すべき南光院、善久坊のかけ合い問答がある。この芸能次第で、最初は高山尊神供養(御法楽)、二回目はちよぼし弥三郎兄弟供養、三回目は部落安全供養を目的として踊り、三回目の次には、御願ほどきの踊を踊って納める。
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