洞窟の岩壁に対峙して座す、修行中の達磨像を描いている。念頭には雪舟筆《慧可断臂図》の構図があったものと思われる。大正期の大観は、このようにユーモラスな表情の道綽人物をよく描いた。また、筆勢や抑揚のない、途切れそうに細い衣紋線なども、この時期の大観作品に特徴的な表現である。
月下逍遥
横山大観
旭日怒涛
洞庭の夜