木造阿弥陀如来坐像 もくぞうあみだにょらいざぞう

彫刻 木像 / 平安

  • 中央仏師系の仏師
  • 平安
  • 螺髪切付。髪際41列、地髪7段、肉髻13段、肉髻珠。白毫珠。耳朶環状。裙を着ける。偏袒右肩に衣を纏う。左足前に結跏趺坐。
     寄木造。彫眼。漆箔。頭体幹部前寄りで前後二材。後頭部寄りで前後に割る。なおかつ背面に背板をあてる。左側面部別材、本体との間に襠材を挟む。左腰脇材は天板と側面材の二材。膝前材は上に厚板横材一枚。下に厚板材数材を打ち廻す。裳先上は共木。下に薄材をあてる。頭体幹部材前面材と左外側に像心束を設ける。膝前材は中央部刳り上げ過ぎて薄材をあてる。像内の肩から首前面にかけて複数材後補材をあてる。右腕は肩・臂(上膊部)と下膊部別材。上膊部は本体に雇枘(丸棒)。左右の手先は別材。左袖口部別材。肉髻部は別材をあてる。肉髻部底部後補材ヵ。漆箔は古そうだが当初のものではない。
  • 像 高:108.5㎝、膝 張:87.2㎝、裾 奥:72.0㎝
  • 1躯
  • 白岡市指定
    指定年月日:20230413
  • 有形文化財(美術工芸品)

青雲寺仁科住職によれば、本像は、もと高台橋袂の阿弥陀堂に安置されていたもので、阿弥陀堂廃寺に伴い青雲寺に移されたという。また、阿弥陀堂以前に横宿の須賀神社付近にあった西光院の本尊であった可能性もあるともいう。もともと青雲寺に伝えられたものではないようであるが、篠津上宿・横宿付近に伝わったものとみられる。

木造阿弥陀如来坐像

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