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宮崎進[1922−]
見世物芸人[1966年]
山口県徳山市の生まれ。1942年日本美術学校油絵科を卒業後広島で入隊。ソ連国境守備隊に所属後終戦を迎え、各地の収容所を転々とする。49年帰国。57年光風会展に入選、63年同会会員となる。65年第8回新日展で特選。72年から74年まで滞欧。76年より多摩美術大学で教える。77年光風会を退会後、国際形象展、現代具象展等で活躍する。サーカスや旅芸人の女を好んで描き、デフォルメした人体を中心に事物をちりばめた幻想的画風を示す。1967年の第10回安井賞候補新人展に出品されたこの作品は、安井賞を受賞した。大胆な構図をとりながら土俗的ともいえる素朴なエネルギーが充満する、迫力のある作品である。作者は「画面上の人物は、血の通った人間であって、同時に物質的な画面でもあるもの。しかもそこからにじみ出てくる人生のドラマみたいなものを」描きたいと語っている。