絵画 / 鎌倉
- 制作地:日本
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鎌倉時代・13世紀
- 縦120.6cm:横80.3cm: 215.9cm
- 1幅
- 国宝
来迎印(らいごういん)を結ぶ斜め向きの阿弥陀如来が山の彼方に上半身をあらわし、左右に観音・勢至(せいし)・地蔵・奏楽する菩薩を従える来迎図である。地蔵を除く諸尊の肉身には金泥を用い、着衣には截金文様(きりかねもんよう)をほどこす、いわゆる皆金色(かいこんじき)の表現である。銀泥の雲はおだやかな運動感を感じさせ、やまと絵風の山水表現ともども、興趣の深い画面を作り上げている中尊の胸と右掌には小さな絵絹の欠失があり、かつて五色の糸が結びつけられていたとみられる。